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バターを冷凍保存できる期間は?カットはどうしたらいい?

お菓子を作ろう!と思い立ってお菓子を作ったはいいけれど、その時に数グラムだけ使って余ってしまったバターがいまだに冷蔵庫で眠ったまま…なんてこと、ありませんか?

料理やお菓子作りなどに幅広く使える反面、大量消費は難しいのがバターの悩みどころですよね。気付けば賞味期限も間近に迫ってしまい、バターを使ったレシピを片っ端から調べる羽目に、というのはわたしもよくよく経験済みです。

 

いまも冷蔵庫を探せば使いかけのバターが出てくるかもしれませんが、実はバターって冷凍保存できる食品なのです。

冷凍することによって保存期間も長くなり、賞味期限に慌てることなく、無理せず消費することができちゃいますよ。

でも、いくら長期保存できると言っても、冷凍することで風味が変わってしまったり、冷凍やけして使えなくなってしまっては意味がありません。

そこで今回は、美味しさはそのままに保った保存方法や解凍方法などを交えながら、バターの冷凍保存について見ていきましょう!

 

バターを冷凍保存する方法と、美味しく食べられる期間は?

バターを保存する際に重要と言われることは、「酸化を防ぐこと」と、「におい移りを防ぐこと」。

よくスーパーなどで目にする市販のバターは、パッケージ箱を開けると銀色の包み紙で包まれているかと思いますが、この包み紙は「アルミパーチ紙」と呼ばれるもの。

バターは空気や光に影響を受けやすい食品なので、このアルミパーチ紙のもつ特性「耐油性・耐水性・遮光性・気密性」に守られて出荷されます。

しかしこのアルミパーチ紙、破れたまま再度包みなおして冷蔵庫に入れたりしていませんか?とても優れた性質を持った紙ですが、破れてしまってはそこから光や空気に触れるだけでなく、雑菌などの繁殖も考えられます。

もとより、常に清潔なアルミパーチ紙で包むことが一番いいのですが、開封する以上それは難しいですよね。

なので、一度破れてしまったら、アルミホイル等で再度包みなおしてあげることが重要です。

 

そもそも、バターは未使用で大体4~6か月保存がきくと言われています。

結構長く持つ印象を受けますが、一度でも開封してしまうとその期間はグンと短くなり、2週間を目安に食べきらないといけません。

なので、一度使ってそのあと使う機会がなさそうなら、すぐ冷凍保存することをおすすめします。

ただ、前にも述べたように、アルミパーチ紙に再度包みなおして冷凍庫にポイっと入れてしまうのは厳禁。空気が入り、冷凍やけを起こして品質もがたがたに落ちてしまいます。しっかり密閉保存したうえで冷凍庫に入れましょう。

 

保存する際、そのままの大きさで保存するのもいいのですが、解凍するときにすこしやっかい。食用油としてすぐ使用するのであれば凍ったままでも調理できるのですが、お菓子作りやパンに乗せて食べるときはある程度溶けた状態でないと困りますよね。

 

解凍方法としては自然解凍が推奨されているので、大きなかたまりのまま解凍してしまうと、溶けるのに時間がかかるだけでなく、その時に一気に使い切ってしまわなければなりません。

バターの品質上、冷凍と解凍は何度も繰り返さない方がいいので、かたまりで解凍してしまえば一気に使うしかなくなってしまうのです。

 

そんな時に便利なのが、小分け保存。

あらかじめバターを切ってから保存すると、使う時に必要な分だけ解凍して使うことができます。

小分けに切る時に、グラムを10グラムなどで統一しておけば、お菓子作りの時も計る手間が省けて便利ですよ。

 

保存方法としては、バターをラップで包んで保存用袋に入れるのでも大丈夫ではあるのですが、ラップの上からアルミホイルで包んで保管するとより密閉されて安心です。

保存用袋に入れる際はなるべく空気を抜くようにして封をしましょう。

また、じわじわ冷凍することはバターの風味を損ないかねないため、アルミバットの上に置いたり、アルミホイルで包むことで急速に冷凍することがいいのだとか。

 

冷凍保存だと開封していても1か月~2か月は保存がききます。

開封であれば、長くて1年持つともいわれています。

ただし、冷凍庫も開け閉めが頻繁にあると思うので、庫内の温度の上がり下がりは避けられません。

温度変化により、品質が落ちてしまう可能性も考えられますので、あまりにも長い保存に関しては自己責任ということですね…。

 

もともと冷凍庫内では、他の食品も冷凍状態でにおいを放ってはいませんので、周りのにおいが移る心配もありません。

冷蔵保存で懸念されたにおい移りや酸化は、しっかり密封した上で冷凍保存することで解消されそうですね。

 

解凍は常温に置いておいてやわらかくすることも可能ですが、時間が許すのであれば、冷蔵庫内で自然解凍させるのがベスト。

油分が溶けだす心配もなく、少し硬めのクリームペーストでおいしいバターを楽しめますよ。

 

バターを冷凍保存したら、カットはどうすればいい?

カットしてから冷凍保存の方が効率はいいとお伝えしましたが、どうしてもカットすることで空気に触れる面積が多くなり、未開封の時よりも保存期間としては少し短くなってしまうのは少しネックですよね。

気にならないよ、と思う方もいらっしゃると思いますが、冷凍保存したバターをカットする方法も合わせてお伝えしておこうと思います。

 

…と、言いたいところですが、実際問題、冷凍したカチコチのバターを切るのはとても至難の業。かたまりとなるとなおさら大変です。

包丁を熱してから切る方法なども紹介されていますが、どうしても刃が触れた表面から急激に溶けてしまいます。

また、少し常温に置いておいて、切りやすくなったら切る…というのも考えもの。

そもそも、常温に置いておくことで、バターの水分と油分が分離し、そこからカビが繁殖しやすくなるのです。

そんなことを聞くと、常温で置いておくのも、少し溶けたバターを再冷凍するのも気が引けますよね。

 

そのため、大量に使わないのであれば、やはり一番いいのは先に切ってから冷凍保存すること。

最初の段階では面倒かもしれませんが、かたまりのまま使うことを考えたら、その手間は惜しまない方が良さそうですね。

 

きちんと保存することで、長くおいしく、便利に使える

バターの保存方法、いかがでしたか?

これなら、お菓子作りなどで半分以上余ってしまったバターも長くおいしく無理なく使えそうですよね。

小分け保存は、いろんな料理で使用するときにも「便利だな~」と実感できると思うので、ぜひ冷凍保存するときは小分けにしてから保存する方法を活用してみてくださいね。